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一般財団法人 自然環境研究センター

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外来種防除・モニタリングの取組み

当センターでは、実際に外来種問題が生じている地域において、生息状況調査や階層ベイズ法を用いた個体数推定、防除計画の立案、捕獲等の対策に関わっています。また、これから侵入のおそれのある外来種の水際監視のためのモニタリング調査等に継続的に関わっています。

 

マングース防除(奄美大島)

マングースバスターズ
マングースバスターズ

特定外来生物であるフイリマングースの根絶を目標とした環境省の防除事業を長年受託しています。平成17(2005)年からは「奄美マングースバスターズ」による捕獲を実施し、平成19(2007)年からはマングース探索犬も導入して、効率的・効果的に捕獲作業を進めています。令和2(2020)年度にはマングースの捕獲は0頭となり、根絶が間近となっています。また、マングースの減少に伴い、アマミノクロウサギなど在来種の生息数、分布の回復も確認され、奄美固有の生態系の回復がみられています。

 

(受託業務例)

 

 

キョン(伊豆大島)

キョン探索犬
キョン探索犬

特定外来生物であるキョンが野生化し、個体数増加と分布拡大に伴う自然植生への影響や農作物被害などの問題が起きています。東京都キョン防除実施計画に基づき、根絶を図ることを目的とした事業を行っています。

 

 

 

(受託業務例)

 

 

アライグマ

捕獲わな内のアライグマ
捕獲わな内のアライグマ

アライグマは特定外来生物に指定されており、生態系等に対する侵略性(加害性)、および対策の緊急性が高いことから、生態系被害防止外来種リストにおいても「緊急対策外来種」に選定されています。

当センターでは、生息状況および農作物被害状況を把握するための調査および分析により、アライグマの生息個体数の推定や個体数減少に導くための捕獲目標の設定、防除実施計画案の作成、あるいは地域ごとの捕獲や農作物被害防止対策の方針を提案しています。さらに、調査で得られた知見の普及を図るため、地域住民や市町村担当者を対象とした報告会の開催や、農作物被害防止対策マニュアルを作成するなど、地域の総合的な被害対策に貢献しています。

(受託業務例)

 

 

クリハラリス

クリハラリス
クリハラリス

クリハラリス(タイワンリス)は、飼育個体から逸脱した個体が野生化し、静岡県など全国各地において野外での定着が確認されています。クリハラリスは特定外来生物に指定されており、ミカン等の果樹や野菜への農業被害や、鳥類の卵を捕食するなどの生態系に対する影響も指摘されています。

当センターでは、クリハラリスに対して独自の方法を用いた調査によって分布等の基礎情報を収集し、様々な方法による試験捕獲の実施を通じて、効果的・効率的なクリハラリス防除手法の検討を行っています。

 

(受託業務例)

 

 

外来ネズミ類

カゴわなで捕獲したドブネズミ
カゴわなで捕獲したドブネズミ

小笠原等の島嶼では外来のネズミ類が鳥類や植物、陸産貝類などに食害を及ぼし、生態系に深刻な影響をもたらしています。外来ネズミ類の影響から地域の生態系を保全するために、外来ネズミ類対策の検討や計画作成を行っています。

 

 

 

(受託業務例)

 

 

アカミミガメ、カミツキガメ

わなで捕獲した多数のアカミミガメ
わなで捕獲した多数の
アカミミガメ

外来カメ類の生息実態調査や防除方法の検討・開発等を行っています。これまでにアカミミガメやカミツキガメの防除に取り組んだ実績があります。

 

 

 

 

 

(受託業務例)

 

 

グリーンアノール

在来種(オガサワラゼミ)を捕食したグリーンアノール
在来種(オガサワラゼミ)を
捕食したグリーンアノール

世界自然遺産に登録された小笠原諸島において、さまざまな外来種対策を実施しています。なかでも小笠原固有の希少な昆虫類への影響が大きいグリーンアノールの防除は平成19(2007)年頃より継続して実施しており、防除計画の策定支援を担うとともに、封じ込めや地域的根絶に向けた取組みを行っています。

 

 

 

(受託業務例)

 

 

ツマアカスズメバチ

落ちたカキの実を舐めるツマアカスズメバチ
落ちたカキの実を舐める
ツマアカスズメバチ

ツマアカスズメバチは平成24(2012)年に国内で初めて長崎県対馬市で発見され、国内での分布拡大が懸念される外来昆虫です。

当センターでは、従来より昆虫採集で利用されていたペットボトルトラップをツマアカスズメバチ用に改良して防除作業やモニタリングを行うと共に、これを使った地域住民による大規模な防除の支援等も実施しています。令和2(2020)年には前年と比べて巣の数が1/6以下に減少しています。

 

 

(受託業務例)

 

 

アルゼンチンアリ、ヒアリ類等

アルゼンチンアリ
アルゼンチンアリ

非意図的に侵入するおそれのある外来種は水際での防除が重要となります。

当センターでは、主要な港湾・空港において毎年、アルゼンチンアリやヒアリ類、ハヤトゲフシアリなどの外来アリ類のモニタリング調査に継続的に携わり、拡散防止に貢献しています。また平成29(2017)年のヒアリの国内初確認以来、ヒアリ類の侵入・定着防止に向けた国の施策を支援しています。

 

 

(受託業務例)

 

 

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